「親に保証人になってもらったけど、迷惑はかけたくない」
「友人に名前を貸してもらったけど、返済が苦しくなってきた」
借金の契約をする際、軽い気持ちでお願いしてしまった「保証人」。
もしあなたが返済不能になったとき、その保証人に何が起こるか、具体的に想像できていますか?
元・回収担当者として、残酷な現実をお伝えしなければなりません。
あなたが支払いを諦めて「自己破産」を選んだその瞬間、あなたの借金は消えますが、その全ての負担は「信頼してくれたその人」に襲いかかります。
この記事では、「連帯保証人」という制度の恐ろしさと、私が現場で見てきた「人間関係が崩壊する瞬間」、そして保証人を守るために今やるべきことについて解説します。
1. そもそも「連帯保証人」とは何か?
よく「保証人になってはいけない」と言われますが、その理由をご存知ですか?
貸金や割賦(ローン)の現場では、単なる保証人ではなく、より責任の重い「連帯保証人(れんたいほしょうにん)」として契約することがほとんどです。
なぜ「連帯」がつくとマズいのか。
それは、法律で認められた「保証人を守る2つの権利」が剥奪されているからです。
連帯保証人にない権利
- 催告の抗弁権(さいこくのこうべんけん):
「いきなり俺に来るな、まずは借りた本人(主債務者)に請求しろ」と言い返す権利。 - 検索の抗弁権(けんさくのこうべんけん):
「本人は車を持ってるんだから、まずはそれを差し押さえろ」と主張する権利。
つまり、連帯保証人になった時点で、「借りた本人と全く同じ義務(借金)」を背負ったことになります。
業者は法律上、いきなり保証人に「全額払え」と請求しても何の問題もないのです。
2. 業者はいつ、保証人に牙を剥くか
とはいえ、我々業者も鬼ではありません。(あるいは、効率を考えます)
主債務者(あなた)が真面目に支払いを続けている限り、保証人に連絡することはありません。
しかし、あなたが延滞し、連絡がつかなくなったり、支払いの見込みがないと判断した瞬間、ターゲットは切り替わります。
「主債務者には請求してるの?」
保証人はそう抗議してきますが、我々は「契約書通りです」と返して、淡々と回収を進めます。
特に、本人が無職で資産がなく、保証人が公務員や持ち家ありの場合、「本人より取りやすい」ため、容赦ない督促が行われます。
3. 【実話】「一生呪ってやる」と言われた破産の現場
私が回収現場で見てきた中で、最も心が痛む、そして残酷なケースをお話しします。
それは、「主債務者が自己破産した時」です。
多くの人は勘違いしています。
「自分が破産して借金がチャラになれば、この契約は消滅するから、保証人も解放されるだろう」と。
これは完全な間違いです。
借金は消えず、移動するだけ
あなたが破産して免責(支払い義務免除)されても、借金自体は消えません。
その全額が、利息や遅延損害金も含めて、ドカンと保証人に請求されます。
「なんで借りた本人は払わなくていいのに、名前を貸しただけの俺が払わなきゃいけないんだ!」
保証人は怒り狂います。
しかし、それが連帯保証契約です。
私が担当した案件で、友人の保証人になっていた男性が、その友人の破産によって数百万の請求を受け、結果としてその男性自身も支払いきれずに破産せざるを得なくなったことがありました。
「あいつだけは許さない。一生呪ってやる」
電話口で震える声でそう言われた時、法律の手続き上はどうしようもないとはいえ、やるせない気持ちになったのを覚えています。
保証人を頼むという行為は、最悪の場合、相手の人生そのものを巻き込んで破壊してしまうのです。
4. 保証人に迷惑をかけない唯一の手段
では、どうすれば保証人を守れるのでしょうか?
業者はルール通り動くだけなので、情けで請求を止めることはありません。
唯一の方法は、「最悪の事態(破産や強制執行)になる前に、専門家を入れて返済計画を立て直すこと」です。
「任意整理」なら選べる
自己破産をすると、自動的にすべての借金が対象になり、保証人に請求がいきます。
しかし、弁護士や司法書士による「任意整理(にんいせいり)」であれば、整理する借金を選ぶことができます。
- A社(保証人あり): 今まで通り自分で払い続ける(=保証人に連絡はいかない)。
- B社・C社(保証人なし): 弁護士に依頼して利息をカットし、月々の支払いを減らす。
こうして、B社・C社の負担を減らした分のお金を、A社の返済に回すことで、「保証人にバレずに、迷惑もかけずに」完済を目指すことができます。
まとめ:手遅れになる前に動くしかない
保証人に請求書が届いてからでは、もう「裏切り者」のレッテルを剥がすことはできません。
大切な親や、恩のある友人を地獄に道連れにしないためには、あなたが自分の足で立って、完済への道筋を作るしかありません。
「もう払えないかも」と思った時点で、すぐに専門家に相談してください。
それが、名前を貸してくれた人への、最後の誠意です。
\大切な人を地獄の道連れにする前に/
「自己破産」を選べば、あなたの借金はすべて保証人にのしかかります。
そうなる前に、プロに相談して「保証人を外した任意整理」など、周りに迷惑をかけない解決ルートを探ってください。
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